「ブラッディ・マンデイ」から学ぶこと

TBS系で放送中の「ブラッディ・マンデイ」からコンピュータセキュリティについて学びたいと思います。

ブラッディ・マンデイ」はコンピュータセキュリティを考える良い教材だと思います。もちろん、ドラマとしての脚色が含まれていますが、ハッキングの時に藤丸が使っているツール・ハッキング手法は、現実に存在しているものが登場しています。

注目すべきは「無線LAN」のハッキングです。Eee PC を始めとする UMPC*1PSP などのインターネット接続機能のついたゲーム機の普及により、多くの家庭で使われるようになりましたが、セキュリティ設定に関しては広まっていません。

無線LAN の設定をするときに必ずと言っていいほど、通信が暗号化されていなかったり、脆弱な暗号化方式*2を使ったアクセスポイントが見つかります。脆弱な暗号化方式では条件にもよりますが、10分程度で解読できてしまうという統計があります。これは「家中の全ての窓、ドアを開け放ち、外出している状態」と同じでとても危険な状態です。

Nintendo DS は脆弱な暗号化方式しか対応していないため、仕方がない部分はありますが、端末のメーカーにはこれ以上脆弱な暗号化方式を使わないようにして頂き、アクセスポイントのメーカーには初期設定で最新の暗号化方式が設定されているようになることを切実に願っています。一般のユーザーには他人事だと思わず、再度 無線LANのマニュアルを読み、暗号化方式の設定を「WPA TKIP」や「WPA AES」に変更することをオススメします。


より詳しくコンピュータセキュリティに知りたい方は以下のページを見てください。
高校生サーバー管理者の考察日誌
http://japan.cnet.com/blog/isidai/

*1:ウルトラモバイルPC(小型のノートパソコン)

*2:WEP